食道を見ていると逆流性食道炎も見つかります

逆流性食道炎とは

消化液の食道内逆流による炎症性疾患をいいます。

滑脱型食道裂孔ヘルニア、下部食道括約部(lower esophageal sphincter;LES)機能不全や胃切除後を合併することが多いです。

欧米では1980年頃より、消化液の食道内への逆流による症状や上腹部愁訴、および呼吸器症状などを来たす症例を包括し、逆流性食道炎の所見を認めない症例を併せて胃食道逆流症(GERD)と定義していることが多いようです(広義の逆流性食道炎)。

病型に関しては、

●色調変化型

●びらん

●潰瘍型

●隆起肥厚型に分類されます (食道疾患研究会)。

 

逆流性食道炎のロスアンジェルス(Los Angels)分類ではmucosal breakの程度を

grade A~Dまで分け、

正常をgrade N、

炎症治癒後の軽度の所見をgrade Mに分類しています。

症状は多岐にわたり嚥下時痛、胸痛、嚥下障害、つかえ感などが主で、食道に好発し内視鏡検査により診断されますが、必ずしも内視鏡検査の所見と一致しないことがあります。最終的には制酸剤(PPI)を使用して症状が消失するか? で判断せざるを得ない事があります。

癌との鑑別が一番重要ですがそのためには内視鏡検査時のヨード染色(癌で不染)と生検診断が必要となります。

また一度の検査では陰性になることもありますので、疑われる場合は何度も再検査が必要です。

この点は重要です。

症状は狭心症や胸部疾患との鑑別を必要とする場合がおおくあります。

治療は逆流防止(ファウラー位)、刺激食品制限、肥満治療、薬物療法(粘膜保護薬、制酸薬、消化管運動改善薬)などです。

医学的な情報と経験ではすっぱいものはダメです。
また柑橘類もやめたほうがいいです。
ココナッツも悪いことが医学的に証明されています。

狭窄例には食道ブジー、保存療法抵抗例には手術療法を行いますが反復して治療がいることが多いようです。

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