逆流性食道炎の予後(今後)

予後

逆流性食道炎に関係する症状として胸痛があります。
感染などによるものがありますが,生命に及ぶという意味では心臓疾患と非心臓疾患の鑑別をすることが重要ですので,逆流性食道炎も胸痛の原因となる非心臓疾患のーつとして念頭におかなけれなりません。
食道性胸痛の特徴を挙げますと,おもに安静時胸痛であり,多くは逆流性食道炎のその他の症状,胸やけやげっぷ,嚥下障害,嚥下痛などを伴います。

胸痛は女性に比較的多いといわれています。
逆流性食道炎による胸痛の発症機序としては,これまで食道のけいれんによるものと考えられてきましたが,最近では逆流した胃酸が食道粘膜上の化学受容体を刺激して生じるという考えが中心になってきています。

しかし,酸の逆流がみられないときにも生じることも多く,精神的な問題がかかわっているとも指摘されています。(ここは重要です。)
しかし,虚血性心疾患に逆流性食道炎が合併していることがありますので,胸痛がどちらの原因で生じているのか判断が難しい場合もあります。そのような例では,食道の24 時間p H モ二タリングテスト(胃酸の酸度を知れべる検査)や24 時間ホルター心電図検査などを行うと判定に有用です。
また虚血性心疾患では,胃酸の食道への曝露が迷走神経を刺激し狭心症による胸痛を生じることがありますので注意が必要です。
虚血性心疾患の胸痛と判断できないときに,硝酸薬を服用させてその効果によって判断することがありますが,逆流性食道炎の場合は強力な胃酸分泌抑制薬であるプ□トンポンフ阻害薬(PPI)を数日服用させ,痛みなどの胃酸逆流に伴う症状が消失するかどうかによって判断する治療的診断しか方法がない場合もあります。

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